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イタリア傘職人Part2
Chinoキ-ノの傘は、1点1点手作業なのでオリジナリティ、バラエティ-豊か。
但し昔クジラのひげを使っていた傘の骨だけは、手作りではありません。 傘竿と持ち手の杖の部分が一本の木で出来たいるのでとても丈夫なことと、竹やトウ、桜など木そのものの形や色を生かしているので同じデザインの傘を探すのは、ほとんど不可能に近く、逆に言うとそれこそ一点物。 生地も独自デザインでコモで製作というだけあって発色も品質も最高級。 Chinoは、例外なくお喋り好きなイタリア紳士で、ちょっと遊びに行ったつもりがいつも長居になってしまいます。デモこれ実は私もお喋り好きなせいね。 いろいろお話しききました、傘のこと! ヨ-ロッパで300年近くもの歴史を持つ傘-当時は日傘としてだけ女性に使われていたんですって。いわゆる扇子同様に傘はアクセサリ-の一つだったそうです。それに、貴族階級の女性は雨の日は外に出歩くことはないし、19世紀に入っても雨傘を持つのは執事の仕事だったとか。 1900年初期に健康ブ-ム到来で状況は一変。スポ-ツ、フィットネス、日焼け等がトレンドになり日傘の需要がめっきり低下。逆に、折りたたみ傘や肩からかける傘が誕生したのも1920年すぎのこと。レインコ-トにいたっては、1960年代に登場したときいてウッソ- Ma veramente? E' Vero?。(もっと前からあったと私は信じていたのに..ほんとかなぁ..) 傘って一言でいうけど、日傘と雨傘はとても違う過去を持ってるのね。あまり考えたことなかったけど、そういえばアンティックの日傘には出会うけど、アンティックの雨傘には未だ出会ったことがない!! 最後の写真は生地を8本の骨に合わせて裁断してるところ。
by italiadoc
| 2005-05-06 08:04
| *ファッション一流職人
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